【ルーマニア】3万年間噴火しなかったシオマドゥル火山の地下に「琵琶湖クラス」のマグマだまりがあるのを発見…噴火の可能性あり

　ルーマニアの緑豊かな丘に抱かれたスフンタ・アナ湖は、シオマドゥル火山の古い噴火口の中にある。この火山が最後に噴火したのは約3万年も前のこと。長らく活動していないことから、多くの科学者は、シオマドゥル火山が再び噴火することはないだろうと考えていた。

　だが最近の調査により、この穏やかな風景の地下数10キロメートルには、驚くべき量のマグマが存在する可能性が指摘された。6月19日付けで地球・惑星科学の学術誌「Earth and Planetary Science Letters」に掲載された論文によると、その量は20～58立方キロに及ぶかもしれないという。これは、最大で琵琶湖の容積のほぼ倍に相当する。

「琵琶湖級」のマグマだまりを発見か、ルーマニア | ナショナルジオグラフィック日本版サイト