壮絶いじめ告白の中川翔子 「嫌な同窓会なら行かなくていい」
最新ニュース記事 ,芸能・TV・エンタメ 2019年12月25日
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時にはタレント、時には女優、時には声優・歌手として幅広い分野で活躍を続ける「しょこたん」こと中川翔子さんが2019年夏、衝撃的な書籍を出版した。自身のいじめられ体験を赤裸々につづった『「死ぬんじゃねーぞ!!」 いじめられている君はゼッタイ悪くない』(文芸春秋)だ。
中学時代、ささいなことからいじめの標的になり、「死にたい」と思うまで追い詰められたという中川さん。
当時の気持ちを振り返りながら、今現在いじめで傷つき悩む子どもたちや周囲の人々に対し送ったメッセージが本書だ。
学校でのいじめは卒業しても心の奥にトラウマとして沈殿し、その後の人生に様々な影響を与えかねない。
人は学校時代のつらい記憶とどう向き合い生きていけばいいのか。改めて中川さんに聞いた。
(聞き手は鈴木信行)
―本を読ませて頂きましたが、衝撃的な内容でした。我々男性は「女子同士のいじめ」にあまり詳しくなく、正直、暴力を伴う「男子同士のいじめ」に比べるとまだ“楽な部分”もあるのではと思っていましたが、とんでもない間違いでした。
中川:私も男子の世界はよく分からないんですけど、一つ言えるのは、いじめで思い悩み命を絶ってしまう子がいるという点は男の子でも女の子でも変わらないということです。
そしてそういうひどいいじめは決して特別なことではなく、どこにでもあります。むしろ「当たり前のようにあるものだ」という前提でいないと周囲の大人は見逃してしまい、それこそ取り返しのつかないことになってしまうんです。
子供は「自分がいじめられている」とは言いませんから。
―中川さんも言えなかった?
中川:絶対知られたくなかったですね。親には言えないし、言いたくないし、知られたくないし限界まで我慢しました。
でもそこまで追い込まれていても、クラスでのいじめは表面だけを見ているとなかなか分かりません。
例えば、担任の先生も私の中学の場合は授業以外の時間は教室にいませんでした。その先生がいない10分の休み時間とか、他の教室への移動時間にこそいじめは起きるんです。
大人にとっては1週間でも一瞬で過ぎちゃうけど、いじめられている子供にとっての10分って、とても長いんですよね。
●おばあちゃん手製のプリクラ帳
―いじめのきっかけは、本当にささいなことでした。
中川:本当のきっかけはよく分かりません。いくつかあるきっかけの一つだと思うんですが、私の場合は「プリクラ帳を見せて」と中学に入ってすぐ隣の子に言われたのが始まりでした。
おしゃれな今どきの目立つ感じの子で、後にいじめグループのボスになっていく子なんですが、私はプリクラ帳を持っていなかったのです。
見ると、みんながプリクラ帳を見せ合い楽しそうにしている。
そこで、何か代わりになるものはないかと家中を探しました。私は小学校3年生のときに父を白血病で亡くしていて、母と祖母の3人暮らし。
そのおばあちゃんが和紙で作ってくれたノートに、急いで撮ったプリクラを貼って持って行ったんです。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191224-66023255-business-soci
中学時代、ささいなことからいじめの標的になり、「死にたい」と思うまで追い詰められたという中川さん。
当時の気持ちを振り返りながら、今現在いじめで傷つき悩む子どもたちや周囲の人々に対し送ったメッセージが本書だ。
学校でのいじめは卒業しても心の奥にトラウマとして沈殿し、その後の人生に様々な影響を与えかねない。
人は学校時代のつらい記憶とどう向き合い生きていけばいいのか。改めて中川さんに聞いた。
(聞き手は鈴木信行)
―本を読ませて頂きましたが、衝撃的な内容でした。我々男性は「女子同士のいじめ」にあまり詳しくなく、正直、暴力を伴う「男子同士のいじめ」に比べるとまだ“楽な部分”もあるのではと思っていましたが、とんでもない間違いでした。
中川:私も男子の世界はよく分からないんですけど、一つ言えるのは、いじめで思い悩み命を絶ってしまう子がいるという点は男の子でも女の子でも変わらないということです。
そしてそういうひどいいじめは決して特別なことではなく、どこにでもあります。むしろ「当たり前のようにあるものだ」という前提でいないと周囲の大人は見逃してしまい、それこそ取り返しのつかないことになってしまうんです。
子供は「自分がいじめられている」とは言いませんから。
―中川さんも言えなかった?
中川:絶対知られたくなかったですね。親には言えないし、言いたくないし、知られたくないし限界まで我慢しました。
でもそこまで追い込まれていても、クラスでのいじめは表面だけを見ているとなかなか分かりません。
例えば、担任の先生も私の中学の場合は授業以外の時間は教室にいませんでした。その先生がいない10分の休み時間とか、他の教室への移動時間にこそいじめは起きるんです。
大人にとっては1週間でも一瞬で過ぎちゃうけど、いじめられている子供にとっての10分って、とても長いんですよね。
●おばあちゃん手製のプリクラ帳
―いじめのきっかけは、本当にささいなことでした。
中川:本当のきっかけはよく分かりません。いくつかあるきっかけの一つだと思うんですが、私の場合は「プリクラ帳を見せて」と中学に入ってすぐ隣の子に言われたのが始まりでした。
おしゃれな今どきの目立つ感じの子で、後にいじめグループのボスになっていく子なんですが、私はプリクラ帳を持っていなかったのです。
見ると、みんながプリクラ帳を見せ合い楽しそうにしている。
そこで、何か代わりになるものはないかと家中を探しました。私は小学校3年生のときに父を白血病で亡くしていて、母と祖母の3人暮らし。
そのおばあちゃんが和紙で作ってくれたノートに、急いで撮ったプリクラを貼って持って行ったんです。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191224-66023255-business-soci
2
―すると「おばあちゃん? 何それ、キモくない?」と言われてしまう。
中川:一度「キモい」と認定されると、後は絵を描いていても何をしていても「キモい」となってしまう。クラスで孤立して、悪口を言われ、休み時間の間もトイレに隠れたり、廊下のロッカーの教科書を入れ替えたりして、忙しいふりをしていました。
―……。
中川:「何でこんなことになっちゃったんだろう」とか、いじめられたことを思い出しては「あのとき、ああ言い返せばよかった」とかずっと無駄なことを考えていたように思います。
なるべく学校での滞在時間を短くしたいから授業が終わるとすぐに帰宅です。で、帰ってからずっとインターネットをやって、ネットで見つけたいろいろな面白い情報を、仕事で夜中に帰ってくる母に話すんです。そうすると母は「へえっ」てきいてくれて。
―ネットとお母さんが最初の救いになるんですね。
●ラジオ体操が流れると「ああ、また学校だ…」
中川:でもそうやって起きていると明け方になって、ラジオ体操が聞こえてきて、ああ、また学校だ、嫌だなみたいな、そんな感じでずっと過ごしていました。それでも中3になるとキムラという友達もできました。
彼女はもっと上の「カースト(学校内序列)」の子なんですが、普通に私と一緒にいてくれて、一緒に笑ってくれていて、絵を描いたり、漫画を読んだりしてくれました。
―慰めてくれたり、一緒にいじめグループに対抗したりしてくれるわけではない?
中川:何も言わず、隣にいてくれるだけです。でも、だからこそ救われました。私の靴箱がボコボコにされていたのを見ても何も言わなかったんです。ただ隣にいる。私は「隣る(となる)」
って表現しているんですが、ただ隣ってくれる人がいるだけでも、人は救われるんですよね。
―本を読んでいて、キムラさんがいなかったらどうなっていたかと思いました。
中川:そうですね。そこのところはラッキーでしたね。だから、隣るというのはすごく勇気がいると思うんです。やっぱり被害を受けたくないとか、自分に被害が及びかねないですもんね。キムラとは今でも友達です。
―キムラさん以外の中学時代の同級生の方々とのお付き合いはあるんですか。同窓会とか。
中川:絶対に行きたくないです。
中川:一度「キモい」と認定されると、後は絵を描いていても何をしていても「キモい」となってしまう。クラスで孤立して、悪口を言われ、休み時間の間もトイレに隠れたり、廊下のロッカーの教科書を入れ替えたりして、忙しいふりをしていました。
―……。
中川:「何でこんなことになっちゃったんだろう」とか、いじめられたことを思い出しては「あのとき、ああ言い返せばよかった」とかずっと無駄なことを考えていたように思います。
なるべく学校での滞在時間を短くしたいから授業が終わるとすぐに帰宅です。で、帰ってからずっとインターネットをやって、ネットで見つけたいろいろな面白い情報を、仕事で夜中に帰ってくる母に話すんです。そうすると母は「へえっ」てきいてくれて。
―ネットとお母さんが最初の救いになるんですね。
●ラジオ体操が流れると「ああ、また学校だ…」
中川:でもそうやって起きていると明け方になって、ラジオ体操が聞こえてきて、ああ、また学校だ、嫌だなみたいな、そんな感じでずっと過ごしていました。それでも中3になるとキムラという友達もできました。
彼女はもっと上の「カースト(学校内序列)」の子なんですが、普通に私と一緒にいてくれて、一緒に笑ってくれていて、絵を描いたり、漫画を読んだりしてくれました。
―慰めてくれたり、一緒にいじめグループに対抗したりしてくれるわけではない?
中川:何も言わず、隣にいてくれるだけです。でも、だからこそ救われました。私の靴箱がボコボコにされていたのを見ても何も言わなかったんです。ただ隣にいる。私は「隣る(となる)」
って表現しているんですが、ただ隣ってくれる人がいるだけでも、人は救われるんですよね。
―本を読んでいて、キムラさんがいなかったらどうなっていたかと思いました。
中川:そうですね。そこのところはラッキーでしたね。だから、隣るというのはすごく勇気がいると思うんです。やっぱり被害を受けたくないとか、自分に被害が及びかねないですもんね。キムラとは今でも友達です。
―キムラさん以外の中学時代の同級生の方々とのお付き合いはあるんですか。同窓会とか。
中川:絶対に行きたくないです。
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―弊社が2019年夏に出版した『同窓会に行けない症候群』には、中川さん同様、学生時代にいじめを受けて、当時のことを思い出したくないから同窓会に行きたくないという人の話も出てきます。
中川:行かなきゃいいです。行く必要はありません。全ての同窓会に行くなと言っているわけではないですよ。例えば私の場合、小学校5~6年のクラスは先生とも生徒同士もとても仲がよくて、ついこの間も同窓会をしたばかりです。
中学の卒業前に学校に行かなくなってしまった自分にとって、学生生活で一番楽しかった時代。ひたすら懐かしい思い出話をして笑って、みんなそれぞれ違う道を歩んでも、あの頃の懐かしさは時がたてばたつほど宝石みたいに輝いて、それは楽しい時間でした。そういう同窓会はどんどん行けばいい。でも、嫌な人と会う同窓会なんて行く必要ないと思います。
大切な人とは普段から会っていますし。この間もプチ同窓会を開きました。
●同窓会も忘年会も嫌なら「スルー」で構わない
―「学生時代の仲間でも会いたい人とは普段から交流している。同窓会というのは“会いたくない人とわざわざ会う場所”。だったら行く必要なし」とハライチの岩井勇気さんも話してました(下記関連記事、「ハライチ岩井が語る『今時、同窓会に参加する人』の正体」)。
中川:正直、人間って「あ、この人、ちょっと合わないな」みたいな部分は誰しもあると思うんです。だから周りの人や自分が関わってきた人全員と仲良くする必要なんか全くないと思うんですよ。人の寿命は限られているじゃないですか。そう考えれば、無駄なストレスをため込むのって本当に時間がもったいない。人生がもったいないです。
―そこは、『同窓会に行けない症候群』の根幹的主張でもあります。
中川:特に、妙に変な攻撃性が含まれている人っているじゃないですか。そういう人と関わるのは面倒くさいし、時間の無駄です。寿命という時間をすり減らしてまた嫌な思いをしたら嫌じゃないですか。
―確かに最近の同窓会では、攻撃性の高い人が他人を攻撃しようと集まるケースもあるとの指摘もあります。いずれにせよ、気の合わない人と会うことになる同窓会も、パワハラ・セクハラし放題の場と化す可能性さえある会社の忘年会も、嫌なら行かなくていいというわけですね。いつか時間がたって、そういう嫌な相手にも会いたいなどと思う日は来るのでしょうか。
中川:大人の中には「いじめは卒業すれば終わる」と思っている人もいますが、私の場合、いじめられたダメージみたいなものが本当に薄れ始めたのは20歳ぐらいからでした。いじめと関係のない環境になっても、いじめられた経験がフラッシュバックして思い出すことがあった。心の傷は一生消えないのかもしれません。
中川:行かなきゃいいです。行く必要はありません。全ての同窓会に行くなと言っているわけではないですよ。例えば私の場合、小学校5~6年のクラスは先生とも生徒同士もとても仲がよくて、ついこの間も同窓会をしたばかりです。
中学の卒業前に学校に行かなくなってしまった自分にとって、学生生活で一番楽しかった時代。ひたすら懐かしい思い出話をして笑って、みんなそれぞれ違う道を歩んでも、あの頃の懐かしさは時がたてばたつほど宝石みたいに輝いて、それは楽しい時間でした。そういう同窓会はどんどん行けばいい。でも、嫌な人と会う同窓会なんて行く必要ないと思います。
大切な人とは普段から会っていますし。この間もプチ同窓会を開きました。
●同窓会も忘年会も嫌なら「スルー」で構わない
―「学生時代の仲間でも会いたい人とは普段から交流している。同窓会というのは“会いたくない人とわざわざ会う場所”。だったら行く必要なし」とハライチの岩井勇気さんも話してました(下記関連記事、「ハライチ岩井が語る『今時、同窓会に参加する人』の正体」)。
中川:正直、人間って「あ、この人、ちょっと合わないな」みたいな部分は誰しもあると思うんです。だから周りの人や自分が関わってきた人全員と仲良くする必要なんか全くないと思うんですよ。人の寿命は限られているじゃないですか。そう考えれば、無駄なストレスをため込むのって本当に時間がもったいない。人生がもったいないです。
―そこは、『同窓会に行けない症候群』の根幹的主張でもあります。
中川:特に、妙に変な攻撃性が含まれている人っているじゃないですか。そういう人と関わるのは面倒くさいし、時間の無駄です。寿命という時間をすり減らしてまた嫌な思いをしたら嫌じゃないですか。
―確かに最近の同窓会では、攻撃性の高い人が他人を攻撃しようと集まるケースもあるとの指摘もあります。いずれにせよ、気の合わない人と会うことになる同窓会も、パワハラ・セクハラし放題の場と化す可能性さえある会社の忘年会も、嫌なら行かなくていいというわけですね。いつか時間がたって、そういう嫌な相手にも会いたいなどと思う日は来るのでしょうか。
中川:大人の中には「いじめは卒業すれば終わる」と思っている人もいますが、私の場合、いじめられたダメージみたいなものが本当に薄れ始めたのは20歳ぐらいからでした。いじめと関係のない環境になっても、いじめられた経験がフラッシュバックして思い出すことがあった。心の傷は一生消えないのかもしれません。
5
―なるほど。
中川:だけど今では、あの時期があったから、今があるとも思えるようになってきました。当時は「毎日が地獄」みたいに思っていて、その地獄の穴を埋めるためにネットをやって、本を読んでいたつもりだったのですが、結果として、それがものすごい未来への糧になりましたから。
例えば、2019年12月に「RGB~True Color~」という5枚目のオリジナルアルバムを出して、作詞もしたんですが、あの頃の経験が様々な作品のベースになりました。
タイトルの「RGB」というのは光の三原色の頭文字で、あの苦しんでいた時期、「もう嫌だ」「何でこんな目に遭うんだろう」と傷ついていた時期に、私に一瞬だけ強く差し込んだ
──そんな光を、作品を作る上で強くイメージしました。あのときの一瞬の光が未来の夢の種になり、未来の自分を助けてくれている。
だから、すごく意味があったんだ、と。
●どんな闇にも光は差し込む
―今、いじめに悩んでいる子供達にも、差し込む光はある、と。
中川:いじめられている頃は将来のことなんて考える余裕はないと思うけど、今いじめられている人は何とか生きて、生きて、生き延びてほしいです。何でもいいから好きなことに夢中になって生きてほしい。
そうしたら、ああ、生きていてよかったという一瞬が必ず待っているから、と伝えたいです。
中川:だけど今では、あの時期があったから、今があるとも思えるようになってきました。当時は「毎日が地獄」みたいに思っていて、その地獄の穴を埋めるためにネットをやって、本を読んでいたつもりだったのですが、結果として、それがものすごい未来への糧になりましたから。
例えば、2019年12月に「RGB~True Color~」という5枚目のオリジナルアルバムを出して、作詞もしたんですが、あの頃の経験が様々な作品のベースになりました。
タイトルの「RGB」というのは光の三原色の頭文字で、あの苦しんでいた時期、「もう嫌だ」「何でこんな目に遭うんだろう」と傷ついていた時期に、私に一瞬だけ強く差し込んだ
──そんな光を、作品を作る上で強くイメージしました。あのときの一瞬の光が未来の夢の種になり、未来の自分を助けてくれている。
だから、すごく意味があったんだ、と。
●どんな闇にも光は差し込む
―今、いじめに悩んでいる子供達にも、差し込む光はある、と。
中川:いじめられている頃は将来のことなんて考える余裕はないと思うけど、今いじめられている人は何とか生きて、生きて、生き延びてほしいです。何でもいいから好きなことに夢中になって生きてほしい。
そうしたら、ああ、生きていてよかったという一瞬が必ず待っているから、と伝えたいです。
6
そもそも呼ばれないけど
7
同窓会が開かれてることすら知らない、、、
104
>>7
そこは当時どれだけ携帯が普及してたとか世代の差もあるんでない?
固定電話の連絡網世代だと自分だけ他地域に進学・就職したならともかく、家族ごと引っ越してたら連絡手段無いし。
そこは当時どれだけ携帯が普及してたとか世代の差もあるんでない?
固定電話の連絡網世代だと自分だけ他地域に進学・就職したならともかく、家族ごと引っ越してたら連絡手段無いし。
取得元:You Tubehttp://kanasoku.info/articles/127580.html